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送・配電線による感電事故の防止

電気は目に見えませんし、取扱いを誤ると重大災害を発生させる事となってしまいます。この為、施工及び検査・管理業務の大部分は関連した資格を保有した者でなければ実施できません。
近年、直接電気に関わる作業ではなく高所作業車・クレーン車等の送・配電線による感電事故が多発しています。素人の知ったかぶりの作業を慎み安全作業を心掛けなければなりません。

感電

感電は人体に電流が流れた時に発生し、その程度は痺れを感じる程度から筋肉硬直、神経の麻痺、さらに死亡に到るまでの程度があります。 感電の程度は、感電した状況〔皮膚の湿潤状態、通電経路、通電電流の大きさ、通電時間等〕により異なりますが、一般に交流の電流が人体に流れた場合、概ね下記の表(表-1)のような状態となります。
表-1

※感電(人体を通る電流)を防ぐにはゴム靴やゴム手袋を用いるか、あるいはゴム板の上で作業をする等の電気が流れにくい状況を作る事が大切です。

送・配電線による感電事故を防ぐには

  • 配電線付近で作業を行う場合: 最寄の電力会社へ連絡して絶縁防護具(防護管等)を取付けてもらうか、又は危険の無い場所に移設する。
  • 送電線付近で作業を行う場合: 電力会社へ事前に連絡をとり、担当者の立会いを求め、その指示による防護対策を実施する。尚、送電線のような高い電圧を持つものは、直接触れなくても感電するので(表-2)の離隔距離を守る事が必要です。
表-2 送・配電線からの隔離距離