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発電機の選定方法

発電機は使用する機器(負荷)により機種を選定しなければなりません。しかし使用する機器も性質が異なる事から選定には十分な注意が必要となります。 使用する機器の中には『定常時』と『始動時』では必要とする電気の容量が異なるものがあります。代表的なものが誘導電動機(モーター)でほとんどの機械に使用されている一般的なものです。 『定常時』とは誘導電動機では定格で仕事をしている状態を云い、『始動時』とは回り出す時を云います。誘導電動機の『始動時』は『定常時』の6倍以上の電流が流れ、大きな電気容量を必要とします。

必要な発電機の目安

機器(負荷) 始動時(点灯時) 定常時
白熱灯、電熱器等の抵抗負荷 定格消費電力×1倍 定格消費電力×1倍
蛍光灯、水銀灯等のハロゲン負荷 定格消費電力×2.1~2.8倍 定格消費電力×1.2~1.8倍
ドリル、サンダー等の交流整流子モーター 定格消費電力×2.0~3.0倍 定格消費電力×1.3~1.6倍
水中ポンプ、コンプレッサー等の誘導電動機 定格消費電力×3.0~5.0倍 定格消費電力×1.3~2.0倍

発電機の許容電圧降下について

発電機の瞬時電圧降下の許容値は負荷の条件により決定しますが、主なものとして

  • 負荷を異常無く始動できる事
  • 投入されている遮断機、電磁接触器等の保持が釈放されない事などです。
低圧回路の電磁接触器等の操作電圧はJISでは定格電圧の80~110%の範囲で動作が正常であれば良いと規定されていますが負荷が水銀灯、コンピューターを駆使した負荷等や回生制御を必要とするエレベーター等の負荷では発電機の瞬時電圧降下を考慮して選定する必要があります。

選定方法

モーター(三相かご型誘導電動機の場合)

型式 周波数 (Hz) 発電容量 モータ容量(kw)
(kva) (kw) 直入始動 λ-△始動1 λ-△始動2 最大負荷容量
DCA25SP 50 20 16 6.3 9.5 15.7 15.7
60 25 20 7.6 11.4 19.5 19.5
DCA45SP 50 37 29.6 12.3 18.5 28.2 28.2
60 45 36 14.9 22.4 34.3 34.3
DCA60SP 50 50 40 16 24 38.4 38.4
60 60 48 20.5 30.8 46 46
DCA90SP 50 75 60 25 37.5 58 58
60 90 72 30.5 45.8 68 68
DCA150SP 50 125 100 42.5 63.8 97 97
60 150 120 51 76.5 115 115
DCA220SP 50 195 156 68 102 151 151
60 220 176 76 114 172 172
XQ500 50 410 328 141 212 320 320
60 513 410 179 269 399 399s

  • モーター始動時の瞬時電圧降下は無負荷電圧の30%
  • モーターの始動kvaを1kwあたり7kvaとします。
  • モーターの効率を85%、負荷率を91%とします。
  • λ-△始動1はオープン方式(λ-△方式)、λ-△始動2はクローズドλ-△を示していますが、始動状態により必要発電機容量が異なります。
  • 上表にモーター使用例は目安的な数値であり、使用負荷やモーターの特性により若干の変更が必要となります。

交流溶接機の使用可能台数

型式 周波数 (Hz) アーク溶接機交流
180(A) 200(A) 250(A) 300(A) 400(A) 500(A)
DCA25SP 50 1
60 1
DCA45SP 50 3 2 1
60 3 3 1
DCA60SP 50 3 3 3 1
60 4 4 3 3
DCA90SP 50 6 6 4 3 3 1
60 8 6 5 4 3 2
DCA150SP 50 11 10 8 6 4 3
60 13 11 9 7 6 3
DCA220SP 50 15 12 9 7 4
60 16 14 10 7 6
XQ500 50 24 17 14
26 19 15

  • 上表は標準の溶接機を使用した場合であり溶接機の性能により大幅に左右される事があります。
  • 上表の交流溶接機はコンデンサー無しの場合です。
  • 上表の算出に当っては交流アーク溶接機の標準使用率を加味して、負担率80%で算出しています。